意外と簡単!複数の教科の教員免許を取ろう!
中学校で複数教科の免許をとろう!
中学校や高校の先生は1つの教科の教員免許しか取れないと思っていませんか?実は、複数教科の免許を取ることができるんです!しかもたくさんのメリットがあります!!
そもそも教員免許って?
幼稚園、小学校、中学校、高校の先生になるためには教員免許を取らなくてはいけません。
教員免許には次のような種類があります。
(1)幼稚園教諭免許状
○専修・一種・二種
(2)小学校教諭免許状
○専修・一種・二種
(3)中学校教諭免許状
○専修・一種・二種
国語、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、保健、技術、家庭、職業、職業指導、職業実習、外国語、宗教(4)高等学校教諭免許状
○専修・一種
国語、地理歴史、公民、数学、理科、音楽、美術、工芸、書道、保健体育、保健、看護、看護実習、家庭、家庭実習、情報、情報実習、農業、農業実習、工業、工業実習、商業、商業実習、水産、水産実習、福祉、福祉実習、商船、商船実習、職業指導、外国語、宗教
○一種のみ
柔道、剣道、情報技術、建築、インテリア、デザイン、情報処理、計算実務文部科学省「参考資料3 普通免許状の種類について」より
中学校教員免許からは各教科に分かれているのがポイントですね。小学校は全教科をひとりの先生が教えるのに対して、中学校以降は教科によって先生が別れています。
高校になるとさらに細かく分かれます。
学校の先生になるために、教員免許を持っていることは最低条件です。小学校の先生になるためには、小学校教員免許を持ってることに加えて採用試験に合格しなければ行けません。
中学校の社会の先生になるためには、中学校社会科教員免許を持ってて、採用試験に合格しなければいけなと、というわけですね。
免許を持っているだけでは正規の先生として採用されることはありません!
複数の教科の免許を取るメリット
わたしは複数の教科の免許を持っています。わたしが持っている免許をあげると、
中学校
- 国語(第一種、専修)
- 社会(第一種)
高校
- 国語(第一種、専修)
- 書道(第一種)
- 地理歴史(第一種)、公民(第一種)
以上のようになります!国語と社会の教員免許をもっていることがわかりいただけたでしょうか。
複数の教科の免許を持っていることは、ズバリ、採用してもらいやすいということになります。
自治体によっては、複数教科の免許を持っていることで、試験の点数が加点されることもありますし、
私立学校によっても、採用時に有利に働くこともあります。
実際に、わたしは私立中学校で国語の先生として働いていますが、採用面接の際には、「あ、社会科の免許も持ってるんだね」と好印象を持ってもらうことができました!
大学生の時に必要な単位をそろえるコツ!
ただでさえ、教員免許取るのって大変なのに、複数の教科の免許取るのって大変じゃない・・・?
と思われるかもしれませんが、、できます!
ここからはわたしが大学生のときに、国語と社会の免許を取った時に気をつけたことをお伝えします!
どの教科に興味がある?
まずは、どの教科に興味があるかを決めてください。
複数教科の免許を取る際には、中学校と高校で2種類の教科を勉強することになりますが、教科の得手不得手はひとによって違うと思います。
わたしは国語と社会が好きでしたが、中には国語と英語だったり、数学と理科だったりすると思います。
まずは、どの教科にねらいを定めるかをきめてください。
教員免許を取得するために必要な単位数は基本的に全国共通
教員免許を取るためには大学で授業に出て、必要な単位を取らなくてはいけません。
逆にいうと、必要な単位さえ取っちゃえば、教員免許がもらえるんです。
単位の成績は関係ありません!とにかく単位数を稼ぐことが重要なのです。
教科によって必要な単位は異なる
教科によって取らなくてはいけない授業は違います。国語の免許を取りたければ、国語の授業に出なくてはいけません。社会の免許だったら社会の授業です。
教員免許を取るための単位数は次のように決まっていますが、教科によって授業が異なるのは「教科に関する科目」です。*1
「教職に関する科目」を取りまくる!
さて、ここがミソです!複数教科の免許を取るためには「教職に関する科目」を取りまくってください。
「教職に関する科目」・・・?という人は、あなたのいる大学の「履修のてびき」のようなものを見てください。必ず書いています。
この「教職に関する科目」とは、教科に関係ないんです!
つまり、「教職に関する科目」をたくさん取って、「教科に関する科目」は必要最低限にする。これが複数教科の免許を取るためのポイントです!
つまりこういうこと
まとめます!
教員免許を取るためには
- 「教科に関する科目」・・・20単位
- 「教職に関する科目」・・・31単位
- 「教科又は教職に関する科目」・・8単位
- 「その他」・・・8単位
を取る必要がありますが、「教職に関する科目」の31単位は、教科によって互換性があるということです。
また、「教科又は教職に関する科目」という8単位も必要ですが、これも「教科に関する科目」ではなく「教職に関する科目」で満たしてください。
「教職に関する科目」を31単位以上取れば、自動的に「教科又は教職に関する科目」の方に回されます。「教職に関する科目」を39単位以上取ればいいということですね!
通信教育で必要な単位を補う方法
すでに学校の先生として働いていて、今後のキャリアアップのために新たな免許を取りたいという方は通信制大学で「教科に関する科目」を取ることをおすすめします。
すでに教員免許を持っているということは、必要な単位数はそろっているはずです。ですので、新しく取る教科の「教科にする科目」20単位分だけ取るといいわけです。
最後は各大学の事務の方に確認してください。
ここまで、複数教科の免許を取るためのコツをまとめてきました!
わたしはこの方法で効率的に単位をそろえ、学部生の4年間で、中学校国語、中学校社会、高校国語、高校書道、高校地理歴史、高校公民の免許を取ることができました。
以上のコツはあくまで一般的なことなので、必ずご自身の大学の履修手引きで確認してください。また、大学の事務の方に相談することもおすすめします。
頑張ってください!!